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コーディングとはいわば現場監督

最近よく耳にする「コーディング」という言葉について、皆さまはどのような印象を持たれていますか。
コーディングは、プログラミングと大きくは意味の違いはありませんが、プログラミングが具体的で明確な指示に従っての実作業そのものを差すのに対し、コーディングとはもう少しざっくりとした意味合いを持っています。
ビジョンが今一つ明確ではない抽象的な指示内容、あるいはフローチャート(流れ作業図)などから、具体的で理論だった形へと構築していく作業を差します。

例えば、ウェブサイトを作る際の「プログラミング」作業とは、広告代理店などのプロデューサーやデザイナーが最終完成形のビジョンを具体的に詰めている段階において、デザインの最終的な設計図に基づき、各ページ内容を忠実にインターネット上へ具現化させる為のプログラム“のみ”を組み上げていく実作業のことです。
対して「コーディング」作業とは、コンセプトやプランニング程度の内容に沿って、自らのアイディアを反映させながら具体化していく能力が求められます。
同じくウェブサイトを作る際を例に取れば、「このページにはテーブルを設置して、用意したこれらの素材を配置したい」との指示だけが与えられ、どのように配置するかなどはコーディング作業側へ一任されることも多いです。
依頼する側の認識にも寄りますが、場合によってはもう少しデザイナーのような作業内容を求められることもあります。素材だけを渡されて「素敵なウェブページを作って欲しい」といった指示を受けることも稀にですがあります。
しかし本来的(といった認識が存在するとして、ですが)に「コーディング」作業とは、デザインまでを任されるものではありません。
配置するイラストや文章といった素材などについては、あくまでプロデューサーやデザイナーの領域なのです。
プロデューサーもデザイナーも、プログラム言語に明るくはないので、思い描くものを実際にインターネット上へ実現する最終的な作業を、自分たちではできない訳です。ですから、プログラマーが必要となります。

「コーディング」と指示があった場合には、単純なプログラム構築作業よりも広い視野を求められている、と理解するのが無難です。
その際に求められているのは、指示内容の意を汲み取り、より明確な形へ作り込んでいくセンスです。
今回はウェブサイトを例とした為、指示側はプロデューサーやデザイナーとしましたが、どのような業種においても、「プログラミング」と「コーディング」の違いは上記のような意味合いとなります。
両者は極めて近く、一言では説明に難しいものなのですが、非常に大胆な線引きをするならば、「プログラミング」とは現場作業員であり、「コーディング」とは現場監督といったところでしょうか。
とはいえ、余りに出過ぎた真似は出来ないもので、その匙加減も腕の見せ所といえます。